パーカーポイント100点獲得22回。「ハンドレッド・エーカー」の新ヴィンテージをワイン・イン・スタイルが取り扱い再開

 ワイン・イン・スタイル㈱(東京都港区、マイケル・クー社長)のリストに再び、最上級のもてなしを求めるゲストの心をくすぐるようなアイテムが追加される。米国を中心にニューワールドワインの輸入・販売を強みとする同社は「ハンドレッド・エーカー」の3アイテムの取り扱いを再開すると発表。

ランドン・パターソン副社長が来日し、9月18日にウルフギャング・ステーキハウス シグニチャー(東京都港区)で新ヴィンテージのお披露目を兼ねたセミナーを開催した。

妥協なきワイン造りとカベルネへの信念

Jason Woodbridge
ジェイソン・ウッドブリッジ氏

 ハンドレッド・エーカーは、ジェイソン・ウッドブリッジ(Jason Woodbridge)氏が1998年にナパ・ヴァレーで創業したワイナリーだ。「Robert Parker Wine Advocate」でこれまでに22回も100点満点を獲得した実績は、ウルトラ・プレミアム・ワイナリーと呼ぶにふさわしい。ジェイソン氏は常に高いクオリティーレベルを求め、「最高でなければ意味がない」と強く信じ、完璧なカベルネ・ソーヴィニヨンの生産に努める。「0か100か」のポリシーで、期待するレベルに満たないブドウやワインは惜しみなく廃棄する。パターソン副社長も過去に幾度もその光景を目にしてきたと言い、そのポリシーは偽りないようだ。
 ジェイソン氏が自ら構築したワイン造りの哲学は独特のものがある。「カベルネ・ソーヴィニヨンこそがパーフェクト」との信念で、小区画ごとに収穫・醸造したワインをブレンドすることで単一品種の中にも香りや味わいに複雑味を施す。熟成の90から95%はパンチョン(450~500ℓ樽)を用いて、その際の24~40カ月は樽に触れることもしないという。

2種のシングルヴィンヤードは2016年、2014年ヴィンテージはブレンドによる三位一体のシンフォニー

ハンドレッド・エーカーのランドン・パターソン副社長。このワイナリーで14 年にわたり、ジェイソン・ウッドブリッジ氏のワイン造りを支えている

この日は、ワイン・イン・スタイルが販売を再開する3種が紹介された。「カイリー・モーガン・ヴィンヤード」はセント・ヘレナの街の北にあり、保水性の高い粘土質土壌はカベルネ・ソーヴィニヨンには不向きと考えられたが、土壌に含まれるガラスや砂利質に着目した。2014年や15年とは異なり、熱波のなかった16年はクオリティーの高いブドウが収穫できたヴィンテージで、ふくよかでゴージャスながら、果実の香りと味わいにエレガントさも感じられるワインに仕上がった。

左の「ケイリー・モーガン・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン 2016」は過去に5回、中央の「アーク・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン 2016」は6 回の“100点満点” を獲得している。右の「レイス カベルネ・ソーヴィニヨン 2014」も18年に満点の評価を得た。

「アーク・ヴィンヤード」は6000万年前に形成された土壌で、黒曜石を含む火山性土壌。ジェイソン氏が自身で最初に植樹した自慢の畑だ。11エーカーの敷地から90以上の異なる収穫ロットを個別に醸造してブレンドしている。16年ヴィンテージには凝縮感があり、甘味な果実感と奥行きのある味わいが楽しめる。
「レイス」は前述の二つの畑にカベルネ・フランを含む「フュー&ファー・ビトウィーン」をブレンドしたもの。「その年の個性が感じられるワイン」とパターソン氏は語る。シングルヴィンヤードの前者2種のワインが最低30カ月熟成であるのに対して、これは40カ月以上を熟成に費やす。いずれも樽には木目の細かい側板を選び、3年間自然乾燥させた最上級のフレンチオークを用いている。
価格は3アイテムともに9万円(税別)。30カ国に輸出されており、生産量全体の30%は料飲店用にリリース、残りの消費者向けは、ハンドレッド・エーカーの顧客が常にウェイティングリスト入りしているという希少品には、11月の入荷に期待が集まっている。